7/17(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと三井麻莉子でお送りしました。
「いきいき草津」前半は草津犬猫病院の橋本夏彦 院長にお越しいただきました。

橋本先生はお父さんとお兄さんがお医者さんであり、ご自身は動物の医者になろうと獣医師の道を選ばれました。
20年ほど前に獣医師になったばかりの頃と今とではペットを取り巻く環境や飼い主の意識もずいぶん変わってきています。

まず犬や猫の食事がたとえば犬種別や病気ごとなど選択肢がいろいろ広がっていることで、そのおかげで寿命も延びています。
ペットを連れていける公共の場所としてドッグランや飲食店などペット同士が集まる場所も増えて、ペットライフが楽しく充実したものになっています。
その一方で病気のペットに良い手術を受けさせたいと高い技術を求める飼い主の要求も大きくなっています。
犬や猫を室内で飼うことが多くなり、定期的に健康診断を受けるとか避妊去勢の手術をするなど家族の一員として健康管理にも気を配っています。
また迷子になったり災害の時にはぐれても飼い主がわかるように、今はマイクロチップを体内に埋め込むことが義務付けられています。
さらに数名の獣医師が勤務する設備が整った大きな動物病院が増えているのも近年の特徴で、それぞれ専門の獣医師が担当します。

動物病院での印象的なエピソードとして、ご機嫌な時にぬいぐるみを口にくわえて家族に見せて回っていた人気者のラブラドールに、ある日ホルモンの病気が見つかります。
表情がなくなり寝てばかりで皮膚もただれて、可愛い仕草も見られなくなってしまいます。お薬を処方したところ、やがていつものぬいぐるみを見せて回る仕草が戻ってきました。
と同時にご家族全員の表情が元の明るさに戻ってきた時は、この仕事をしていて本当に良かったなと嬉しく思ったそうです。
病気やケガを治すことや数値を下げるといったことだけではなく、本来の姿が再び戻ることを橋本先生は獣医師として大切にされているとのことです。

最後に動物病院あるあるを教えていただきました。
拾った猫を飼いましたと連れてこられた時の猫の名前はミーちゃん、ニャオちゃんが多い。
〇〇ちゃんのご飯はこれがいいですと説明していたが、カルテをよく見ると〇〇ちゃんは犬の名前ではなく、連れてきた飼い主さんの名前だった。
治療費の支払いはキャシュレス決済が増えてきたが、お父さんのクレジットカードから引き落とす場合が多い。
雑種の犬の診察でどの犬種とどの犬種とのミックスか当てたくなり、正解すると嬉しい。また純血種なのに雑種ですか?と聞いて恥ずかしい思いもする。

面白いお話が次々飛び出して興味が尽きなかったのですが、残念ながら時間が来てしまい、また次の機会にいろいろお伺いしようと思います。