毎月第1木曜日は「くさつ歴史こぼれ話」
今日はいつもと時間を変更して9時台にお送りしました。

草津宿本陣と草津宿街道交流館の館長・八杉淳さんをお招きして、 今回は「草津宿その後②」 で草津宿にあった主な施設が明治時代になってどう変わっていった か?…についてお話をおうかがいしました。
明治3年に本陣と脇本陣が廃止された後、 今も残る七左衛門本陣は栗太郡役所として利用されたりして田中家 が代々守ってこられ、国の史跡に指定されています。
もう1軒あった九蔵本陣は建物が建て替えられて知新学校( 草津小学校の前身)となり、 今は住宅街となって何も残っていません。
本陣は大半が個人の持ち物なので、 取り壊されて門や座敷だけが残るところはあっても敷地と建物が完 全な形で残っているところは全国的にも少なく、 草津宿本陣は貴重な史跡になっています。
また本陣に次ぐ格式をもつ脇本陣も、草津宿では時代によって2~ 4件あったのですが今はどれも残されていません。
草津宿や大津宿は鉄道の駅に近い位置にあり大阪や京都からも便利 な所にあるため、 鉄道が通るようになると町がどんどん変貌してしまいました。
逆に鉄道のラインから取り残されている所、 たとえば木曾の馬籠や妻籠は江戸時代から時間が止まったような景 観が残っています。
また明治5年に宿駅制度( 人足や馬を替えて隣の宿場町まで荷物を運ぶ制度) が廃止されたため、 その仕組みを管理していた問屋場もなくなります。 問屋場の役人たちは地元の有力者だったので、 地域をまとめる役職についたり、 明治時代に始まった郵便制度の中で郵便の取次所になったりと、 新しい時代に合わせて仕事を替えていきました。
代々問屋場の役人を務めた太田家は明治初期に酒造りを始め、 それが今の太田酒造につながっています。
「くさつ歴史こぼれ話」次回は11/7(木) にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…
10時台には矢倉地域文化継承プロジェクトの代表 河崎凱三(よしぞう)さんをゲストにお招きしました。
河崎さんは自主映画「サァ~行こか」の企画・脚本・ 監督を務められました。
この映画は草津の矢倉に継承されている地域の伝統文化を映像で残 そう…と制作されました。
矢倉の伝統文化の1つは「サンヤレ踊り」 で2年に1度春に立木神社に奉納されます。 これは厄病除けと五穀豊穣や暮らしの安穏を祈る風流(ふりゅう) 踊りで、 草津の神社7カ所で行われるサンヤレ踊りは日本遺産に認定されま した。
もう1つの伝統文化は「草木祭(そうもくさい)」 で中秋の名月を迎えるころ、 その年最初に取れたお米で串団子を作って氏神さまの若宮八幡宮に お供えし収穫を感謝します。その後共食(きょうしょく) といって神さまと地域の人が一緒に串団子を食べます。
矢倉に伝わる2つの伝統文化を継承してこられたのが「居住組( いじゅうぐみ)」さんと言われる人々で、 江戸時代初めに草津宿の拡張や整備のために旧の矢倉村から東海道 沿いに移住させられた人たちです。
映画「サァ~行こか」ではこの居住組の一家を取り上げて、 組や祭りの習わしなどを教える祖父と「おじいちゃん ぼく がんばるから」と受け継いでいく孫を主人公に、 家族の絆と地域の結束を描いたドラマです。
河崎さんは「残されている伝統や文化をみんなで受け継ぎ、 それを地域一体となって発展させていきたい」 と熱く語られました。
映画「サァ~行こか」の完成上映会は来月11月24日(日) 草津クレアホールで行われ、14:00開場14: 30開演で入場は無料です。
約2年半をかけて作られた労作をぜひご覧ください。
