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この番組は、草津市内で行われる行事や講座などを現地レポートして、地域の皆様にお届けする番組です。
放送は、第3金曜日の正午からと、同じ日の20時と25時から再放送いたします。
また、第4週の金曜日にも同じ時間に再放送となります。
今回は、シンガーソングライターの愛民がご案内役です。
番組内容
老上学区まちづくり協議会で制作された紙芝居
その1 「おおかみとおおかめ」
その2 「おいかめちゃんの大冒険」
ふるさと玉川民具を照らす会
番組内容の詳細(ナレーション)
オープニングは、今回の案内役でシンガーソングライター愛民さんのオリジナル曲「ムーンライトジャーニー」で番組がスタートします。
草津レポートでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、行事や講座の開催が中止・延期になることが多いことから、4月、5月の番組では無観客で開催したラジオコンサートを中心にお届けしてまいりました。
また、6月と7月は、草津宿本陣付近から太田酒造まで、インタビューを交えながら地域の歴史を辿る「まちあるきの旅」のレポートを行ってまいりました。
今回は、少し趣向を変えて昔から伝わる民話や民具に関する地域での取り組みにスポットを当ててお送りいたします。
まず最初の紹介させていただくのは、老上学区まちづくり協議会で制作された2つの紙芝居です。
一つ目の紙芝居は、狼川(おおかみがわ)に関する昔話で、タイトルは「おおかみとおおかめ」です。
狼川は、鎌倉時代中期に書かれた「東関紀行(とうかんきこう)」という紀行文の中では老上(おいかみ)川または大亀(おおかめ)川とも記されています。
この川の源は、上田上(かみたなかみ)ですが、ここから南笠、新浜までの約5.6㎞を流れて琵琶湖に注ぎます。
老上学区まちづくり協議会が発行されている「わがまち老上だより第16号」には、この狼川にまつわる二つの伝説が紹介されています。
一つ目は、漢字で大きな亀の川と書く「大亀川」という名称について、和銅 8 年(715 年)に狼川に霊亀(れいき)が出現し、雨が降って旱魃(かんばつ)から救われたといわれているそうです。また、そのことを伝える石像と石碑が、治田(はるた)神社内にあるのだとか。
2つ目は、老上川という名称に関する伝説です。老上川というのは、現在の学区も名称となっている地域名の老上郷(おいかみのごう)からきてるそうです。老上川は、昔は天井川で、改修がたびたび行われてきましたが、堤防が決壊するなど、この川が「あばれ川」である事から、狼川という名がついたとされています。
その他、こぼれ話として、昔は、このあたりに狼が多数いて、いたずらをしたので、亀が退治したという言い伝えから「狼川」という名がついたという説もあると書かれています。
お聞きいただきますのは、昔話として伝わる「おおかみとおおかめ」の紙芝居です。
この紙芝居は、老上学区まちづくり協議会で制作されたものです。
(紙芝居の実演)
いかがでしたでしょうか?
この物語の原話は、南笠町の(故)奥田きゅうしろうさんによるものとされています。
大きな亀が狼を退治したことから「狼川」とも「大亀川」とも呼ばれたという、川の名前の由来に関するお話でした。
治田神社の境内には厄除け祈念の親子の亀の石像がありますが、狼川近くのため池には昔から亀がたくさんいるんだそうですよ。
ちなみに、狼川は旧草津川と同じ天井川のため大雨の時は洪水で悩まされたそうですが、JRと交差するところには、その天井川の下を当時の蒸気機関車が通るためのトンネル跡の「旧狼川隧道」が残っています。
このトンネルは、明治22年の長浜から大津間が開業した時に竣工したそうですが、全面煉瓦造りで、奥に向かってねじれた「ねじりまんぽ」という全国でも30個所ほどしか無いと言われる大変珍しいものなのだそうです。
狼川には、いろいろなロマンがありますね!
さて、老上学区まちづくり協議会では、この民話に基づく紙芝居とは別に小・中学生がつくったオリジナルの紙芝居も制作されています。
この紙芝居に登場するのは、2017年11月12日に誕生した老上学区のキャラクター「おいかめちゃん」なのですが、このおいかめちゃんが宇宙を旅するというとってもロマン溢れる物語です。
「おいかめちゃん」は、狼川にすむ亀をモチーフに発案されたものだそうですが、おねえちゃんの「かめりん」と弟の「かめきち」の兄弟が主人公となっています。
この創作紙芝居のタイトルは「おいかめちゃんの大冒険」。
それでは、子どもたちの可愛らしい名演をお聞きいただきましょう!
(紙芝居の実演)
只今お聞きいいただきましたのは、老上学区まちづくり協議会で制作、実演された二つの紙芝居でした。
これらの紙芝居は、えふえむ草津のホームページから紙芝居の絵と共にみていただくことができます。
ホームページのアドレスはFM785.JPです。
また、「えふえむくさつ」で検索していただくとホームページをご覧いただくことができますので、そこからオンデマンド放送の中の「草津レポート」のコーナーに掲載しています。
草津レポート
次にお聞きいただきますのは、玉川学区の方々が活動をされている「ふるさと玉川民具を照らす会」の皆様へのインタビューです。
「ふるさと玉川民具を照らす会」は、昔使用した民具(古い道具)や民族かるたを通じて過去の記憶を思い出してもらう「回想法」を用いて高齢者の認知症予防に支援されているボランティア団体で、小学校の社会科授業にも参画して、子供達に民具の機能や使い方を知ってもらう活動をされています。
今回は、長寿の郷ロクハ荘に会のメンバーにお集まりいただいて、えふえむ草津のパーソナリティ村川圭一さんがお話をお伺いいたしましたので、その模様をお聞きいただきたいと思います。
なお、この時の取材記事は湖南フリモ8月号に掲載されています。
それでは、まずはインタビュー前半で「ふるさと玉川民具を照らす会」の活動の概要や当日ご持参いただいいた古いアイロンの説明をお聞きいただきましょう。
(インタビュー)
代表の山上さんからの会の活動について説明をいただきましたが、現在 150点以上の民具が集まっているんですね。また、その中のアイロンについて岩城さんから説明いただきましたが、電気式のアイロンができるまでは、平安朝時代から使われていたといわれる炭火を熱源とした「火のし」という道具を使われていたということでした。
続いて、こうした民具を実際に持ち込んで、小学校3年生の授業で子どもたちに触れてもらうという活動をされています。また高齢者サロンなどでも活動をされていますので、その時の様子をお伺いしましたので聞いてみましょう。
(インタビュー)
いかがでしたか。
昔使われていた洗濯板を通して、昔の人たちの苦労や工夫、そして今の便利さを感じてもらうきっかけになるんですね。蚊帳の中に蚊が入らないような入り方やマッチの擦り方など、子どもたちにとっては驚きの連続なんでしょうね。
また、高齢者にとっては、民具を通じて昔のことを思い出して会話が弾み、認知症予防にも役立つということでした。
ここで、1曲挟んでインタビューの続きをお聞きいただきます。
お聞きいただくのは、わたくし愛民の曲で、タイニー・レイニー・シネマです。
(音楽)
今回のレポートでは、「ふるさと玉川民具を照らす会」の皆様からお話をお伺いしています。
最後に、150点以上の民具をデータベース化をされていますので、その内容や今後の展望などについてのお話です。
それではどうぞお聞きください。
(インタビュー)
いかがでしたでしょうか。
民具を通じて、先人の知恵や文化的遺産を子どもたちに伝えるという温故知新の活動や、高齢者に対しては回想法を使って認知症予防にもつながる活動を全市的に広めていきたいということですね。
このようなすばらしい活動が、ひろがっていくことを願います。
草津レポート
今回は、老上学区まちづくり協議会で制作された、民話に基づく紙芝居と小・中学生がつくったオリジナルの絵本の紹介と、「ふるさと玉川民具を照らす会」の取り組みをピックアップいたしました。
この番組は、毎月第3金曜日の正午と20時、そして25時からオンエアしています。また第4週の金曜日にも同じ時間に再放送すると共に、ホームぺージから何時でも何度でもお聞きいただけるようオンデマンド配信も行っていますので、どうぞご利用ください。
次回は、草津川跡地公園「de愛ひろば」の取り組みについて、お話をお伺いましたので、そのレポートなどを中心にお届する予定です。
この番組は草津市の提供でお送りいたしました。
次回もお楽しみに!
(クロージングのBGMは愛民さんの曲です。)