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2つの地域の「お地蔵さんと地蔵盆」の冊子を発行された、河崎凱三さんにお越し頂きました。

4/21(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと金田まりこでお送りしました。

「いきいき草津」前半は「くさつ」と「やぐら」2つの地域の「お地蔵さんと地蔵盆」 の冊子を発行されたグループの代表 河崎凱三(よしぞう)さんにお越しいただきました。

河崎さんは10数年前から草津の「ふるさとの記憶絵」に取り組まれ、調査をして絵を描くうちに道の角々に多くのお地蔵さんがあることに気づかれます。

地元の方にお話を聞く中でもお地蔵さんを通して当時を語られる人もあり、今回お地蔵さんに特化して改めて調査して本にまとめられました。

「くさつ」は旧の草津宿界隈で、調べた限りでは33体のお地蔵さんが立っています。本の中では小学生の姉弟がお地蔵さんに導かれて33カ所をめぐりながら学んでいくという物語形式になっています。また本陣や道標など歴史的な場所がいろいろある地域なのでそれらのガイドも書かれていて街歩きの参考にもなります。

「やぐら」は旧の草津宿の南隣で河崎さんがお住まいの場所ですが、ここには18体のお地蔵さんが立っています。矢倉の本はお地蔵さんの由来と地蔵盆やこぼれ話について1体ずつ書かれています。

どのお地蔵さんもお世話をされている方にそれぞれ聞き取り調査をして、写真を撮り寸法を測って地図に載せる…という根気のいる作業を積み重ねています。

そして地域の皆さんに興味深く読んでいただけるにはどのように構成したらいいかを考えて本を作られました。

地元の方にお話を聞く中で出てきた「くさつは地蔵でおおにぎわい」という言葉とてもが印象に残って、本のサブタイトルにもなっています。

昔は子どもを病気で亡くすことも多く、亡くなった子どもを浄土に行かせたいとすがる思いで親が石や石仏をまつり心のよりどころとして手を合わせてきました。

たとえお地蔵さんの姿形ではなくても、そうした石や石仏もすべて含めてお地蔵さんでありいろいろな形のものが残されています。

それぞれが愛着を持って地域で大切にまつられてきたことを知った時は感動されたそうです。

滋賀県は石仏の数が全国屈指であり、京都 奈良の陰に隠れていますが文化財の宝庫です。

地域の魅力を見つけその時代に合わせて新しい形にしながらも、伝統や文化を継承していくうえでのヒント 道しるべとしてこの本を活用してほしいと語られました。

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