8/6(木) モニロケ785木曜日は高橋さゆりと金田まりこが担当しました。
毎月第1木曜10時台の「くさつ歴史こぼれ話」の時間には
草津宿本陣と草津宿街道交流館の館長 八杉淳さんにお越しいただきました。
今まで5年間にわたり、 草津市を地域ごとに分けてその歴史などをお話いただきましたが
ちょうど一回りしたので、 今回からは新たにいろいろなテーマでお話をおうかがいしていきま す。
今日のテーマは「江戸時代の旅」についてでした。
江戸時代は庶民が旅を知った時代で、 一般の人々でも旅に出るようになりました。
こうした「旅ブーム」が起こった理由として…
1.街道が整備され、日本各地に街道が広がった
街道沿いに草津宿のような宿場町ができて、 旅人は安心して泊まったり休んだりできた
2.江戸時代の260年あまりは戦もなくて、 安定した平和な時代が続いた
3.江戸時代の中ごろになると農民も余裕ができて、 旅に出かけられるようになった
〈時間的余裕〉 米以外に菜種やゴマを作り油を取って灯りがつけられるようになる と、 夜でも農具の手入れや俵つくりなどの作業ができて農閑期には旅に 出かけられるようになった
〈経済的余裕〉農業技術の進歩により二毛作が盛んになると、 収入が増えて年貢を納めても金銭的にゆとりができた
4.浮世絵を見て「この場所へ行ってみたい、 何々を食べてみたい」と人々の旅心がかきたてられて、 旅に出るようになった
草津の庶民が残した日記を見ると「お伊勢参りをした」とか「 京都の本山にお参りした」など旅の記録が残されているそうです。
「くさつ歴史こぼれ話」次回は9/3(木) にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…