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3月 草津レポートこちら

3/4(木)モニロケ785木曜日 「くさつ歴史こぼれ話・江戸時代の旅 その7」

3/4(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと金田まりこが担当しました。

毎月第1木曜10時台の「くさつ歴史こぼれ話」の時間には
草津宿本陣と草津宿街道交流館の館長 八杉淳さんにお越しいただきました。

今回は「江戸時代の旅 その7」で今までおうかがいしたお話の総まとめとして、江戸時代の旅が当時の社会や人々にどのような影響を残したのか…をお話いただきました。

江戸時代の庶民の多くは人生のほとんどを地元で過ごし狭い行動範囲で生きていました。だから一生に一回でも旅をすることで自分の生活圏とは違う新たな文化に触れ情報を得て人々は世間を広くすることができました。ほかの土地でのことを自分たちも取り入れたりと旅によって全国は少しずつ均一化していきます。

武士階級でも参勤交代で江戸に出れば他の藩の大名と、たとえば金魚を飼うとか盆栽をたしなむことなどを通して交流を持つようになります。言葉も地方によってお互い全く違った言葉であっても武士が江戸に集まって生活することで均一化が進みます。また江戸から国に帰ることで江戸の文化がそれぞれの地方にも伝わっていきます。

草津宿の場合を考えると、参勤交代する藩やその地方の情報を手に入れたり、街道を通る朝鮮通信使や琉球使節で異国の文化に接したり、旅籠(はたご)に泊まる旅人の会話から新しい情報を知ったり…と比較的いろいろな情報が集まってくるのが宿場町の特徴でもありました。

江戸時代は旅の荷物を旅先に飛脚で送るという今の宅急便のようなしくみがあったり、お伊勢参りの旅人の世話をする御師(おんし)と呼ばれる旅行代理店のような人がいたり、旅先でお金をおろす両替もあちこちにあったり…と現代の私たちの旅の原型が江戸時代にはすでに芽生えつつありました。

それがより便利のいいものにできあがって今私たちは安心して旅行を楽しむことができるのです。

「くさつ歴史こぼれ話」次回は4/1 (木)にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…

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