湖南農業高校が「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」において受賞され、7月14日(木)に草津市役所に於いて、橋川市長に受賞の報告を行いました。
「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」は、持続可能な農業の確立を目指して、意欲的に経営や技術の改善などに取り組んでいる個人や団体などを表彰するものです。GAP部門と有機農業・環境保全型農業部門の2つの部門があり、湖南農業高校はGAP部門に於いて近畿農政局長賞、有機農業・環境保全型農業部門では近畿地域環境保全型農業推進連絡会議会長賞を受賞しました。
GAPとは、Good Agricultural Practiceの頭文字をとったもので、生産活動において、食品の安全だけでなく、環境保全や労働安全などの持続可能性を確保するための生産工程管理の取組みです。その取り組みが第三者により正しく行われていることを証明してもらうことを「GAP認証」と言いますが、湖南農業高校では認証取得に向け5回のコンサルティングを受け、マニュアルの作成や農舎の整理整頓など幅広く取り組まれました。
また有機農業・環境保全型農業部門では、フードロス削減に取り組んでいるオムロン草津事業所と連携し、オムロンが野菜くずなどの生ごみを敷地内でたい肥化。そのたい肥を用いて湖南農業高校で野菜を栽培。その野菜をオムロンの社員食堂で使用するという「フードリサイクル」に取り組み、生ごみ排出量減少の効果が得られました。
式に出席した、湖南農業高校3年生の髙坂凛太朗さんは、「近畿で始めてGAP認証を取得出来たのが、湖南農業高校なので、それを維持していってほしいという思いがあります。」と話しました。
また同じく3年生の山崎貴士さんは、「農業が社会と共に高齢化し、耕作放棄地も増えてきている中で、後輩に伝えていく必要があるし、今後も絶やすことなく農業が続いていってほしいと思います。」と、これからの農業への想いを話しました。