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9/29(木)モニロケ「歴史のなぞ」 テーマ「白酒と黒酒」について 小汐井神社「新嘗祭」のお知らせ

9/29(木)モニロケ785は高橋さゆりと北村美和がお送りしました。
第5木曜日10時台は「歴史のなぞ」
栗東市小槻大社と草津市小汐井神社の宮司を務められる宇野日出生さんにお話をお伺いしています。

今日は「お酒」についてお話いただきました。

神様にお供えするお酒 白酒と黒酒

昔お酒は貴重な飲み物で身分の高い人や限られた人しか口にできない超高級嗜好品でした。しかも今の清酒と違って透明度がない白いにごり酒でした。

そうしたにごり酒は「白酒」と書いて「しろき」と呼び、天皇家に納めたり特別なお祭りの特に神様にお供えした後に飲んでいました。
その一方で「黒酒」と書いて「くろき」と呼ぶお酒もありました。これは白酒に草木を燃やした灰を混ぜたもので薄いグレーのお酒でした。

黒酒(くろき)は天皇が代替わりになって大嘗祭(だいじょうさい)が行われる時しか造られません。昭和から平成へあるいは平成から令和へ代わった時つまり何十年に一度しか造られない幻のお酒です。宇野先生は令和元年に黒酒(くろき)を飲まれましたがマイルドな口当たりのいいお酒だったそうです。

白酒(しろき)は毎年11月23日の新嘗祭(にいなめさい)に献上される特別なお酒です。新嘗祭とはその年とれた新米を神様にお供えして収穫に感謝する歴史的ないわれを持つお祭りで、宮中を始め全国の神社で行われます。

白酒と黒酒を造る滋賀県の「藤居本家」

実はこの白酒と黒酒を造っているのが滋賀県愛知郡愛荘町にある藤居本家です。白酒は毎年11/23の新嘗祭に合わせて藤居本家で造られ天皇家や全国の神社に発送されています。このことをほとんどの滋賀県民は知らないのですがとても誇らしいことだと思います。

寒い時に造る普通のお酒と違って9月から11月ごろなので造るのがかなり難しく、瓶の中でも発酵が進み栓を開ける前によく振って開けたらすぐに飲まないといけないお酒だそうです。神社の役についている人か11/23にお参りに来られた限られた人だけが飲める伝統的で価値があるお酒です。

藤居本家では普通のお酒も造っておられますが、白酒は立派な神殿のある専用の酒蔵で造られます。しかも瓶づめ作業の前に「白酒完醸祭(しろきかんじょうさい)」という儀式を行い正装した社長が玉串を捧げます。古式にのっとった白酒造りの技術が伝承されている藤居本家の努力が本当にすごいと語られました。

小汐井神社からお知らせ

小汐井神社では11/3(木)午後3時から古例祭(きつね祭)があり、狐のお面をつけて古来より伝わる狐踊りを奉納します。コロナ禍で従来のきつねうどんのふるまいはありませんがカップうどんを配りますので足をお運びください。

「歴史のなぞ」次回は12月第5週の12/29(木)の10時台にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…

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