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4/6(木)モニロケ「くさつ歴史こぼれ話・テーマ「草津川の桜のはなし」

4/6(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと三井麻莉子が担当しました。
毎月第1木曜10時台の「くさつ歴史こぼれ話」の時間には
草津宿街道交流館と草津宿本陣の八杉淳さんにお話をおうかがいしています。

今回は「桜」についてお話いただきました。
江戸時代も後期になると桜の花見が盛んになり、浮世絵にも桜が描かれるようになります。
花見に行けない人も浮世絵を見て桜を楽しみました。

たとえば歌川広重の「都百景」は嵐山や祇園、仁和寺の御室桜など100枚のうち17枚が桜の風景です。
「浪花百景」では桜ノ宮や天満樋之口のほか天保山の桜と花見客という今と変わらない光景も登場します。
「近江百景」では平忠度(ただのり)の和歌「さざなみや 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの 山桜かな」で知られる三井寺の桜が描かれています。

草津川の桜は明治43年3月草津小学校の深尾平八校長が、卒業記念に吉野桜200本と楓100本を卒業生とともに草津川の堤防に植え付けたことから始まります。
植樹のために学校や父兄から28円8銭もの寄付が集まりました。ちなみに当時の公務員の月給が10~20円だったので多くのお金が集まったことがわかります。
それ以降毎年3月に卒業生が1人1本ずつ植樹するようになり、みごとな桜並木ができあがりました。

やがて老木になって間引かれたり草津川護岸工事で引き抜かれたりして、一時期桜並木が消滅の危機に瀕したこともあったそうですが、植え替えられてきれいに整備されたおかげで草津市の桜の名所となりました。

昭和23年以降は毎年「桜まつり」が開催され、ぼんぼりが飾られた堤防では演芸会などの催しがあって多くの人でにぎわいました。
ただ桜の開花は一定でないため日程が決めにくいこともあって「桜まつり」は昭和44年「宿場まつり」へと変わり、日にちも4/29(祝)に固定されました。現在は4月第4日曜日となっています

今年は4/1(土)4/2(日)の2日間「くさつ桜まつり」が開催されて、草津川跡地公園や東海道・中山道エリアでは大勢の人が桜とイベントを楽しみ、原点の「桜まつり」が復活しました。
歴史は繰り返されていくようです。

「くさつ歴史こぼれ話」次回は5/4(木)の10時台にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…

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