9/21(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと三井麻莉子でお送りしました。
「いきいき草津」前半は「びわこ草津帰国生支援ネットワーク」の朝比奈涼子さんにお越しいただきました。
帰国生親子の悩みと支援ネットワークの設立
びわこ草津帰国生支援ネットワークは「帰国生の子どもと親が困ったことや辛い気持ちを吐き出せる場所を作りたい。そして海外に住んだという経験を社会に役立てればいいな…」と設立されました。以前は帰国子女と言っていましたが今は帰国生という言葉に変わっています。
朝比奈さん自身は2021年7月にロサンゼルスから15年ぶりに帰国したのですが、小学生の娘さんが日本の学校に慣れるのに時間がかかり親子ともに苦労する中で、同じ立場の方々との出会いがあってお互いの悩みや気持ちに寄り添える場所を…と2022年5月第1回の交流会が行われました。草津市を中心に現在11名のメンバーが参加しています。
15年ぶりの日本で初めての子育てであり、アメリカで生まれ育った娘さんにとっては初めての日本の小学校ということで親子ともに戸惑うことも多かったようです。
たとえば「雑巾」を知らなくて学校でハンカチを出した…と先生から聞かされ、子どもが雑巾がわからないことを親が初めて知るということがありました。
1つ1つは重大なことではないけれどもそれが積み重なると子どもにとっては大きなストレスになります。
またアメリカでは荷物はランチだけで学校まで親が車で送り迎えする生活だったので、重い荷物を背負って学校まで歩いて行くという経験がなく、まずそこから練習しなければいけません。
これはかなりのカルチャーショックだろうと想像できます。日本の小学校に通い始めて2年たった今でもアメリカが恋しいと思っているようで、一緒に登校することが今も時々あるとのことです。
アメリカなどの英語圏では現地の学校に通うことが多いのですが、中国など非英語圏の国々では普通は日本人学校に通うので、一口に帰国生と言って温度差があり日本に帰国したときの感じ方には違いがあります。その点も朝比奈さん親子が苦労したところだろうと思います。
活動内容
びわこ草津帰国生支援ネットワークでは毎月1回交流会を開き親同士で情報交換をするほか、今年から草津市国際交流協会(KIFA)から支援を受けてこの夏休みにはsummer fun dayというイベントを共催し帰国生と応募してくれた子どもたちがクイズなど一緒になって楽しみました。
滋賀県は帰国生が多いのですがこの団体のことを周知するのが難しく人集めに苦労しています。帰国してすぐの一番大変な時にこそ親子ともに支援が必要なのに、情報が届いていないため支援できないのは残念なことだし、迅速に動くためにもっと人を集めないといけないと語られました。
びわこ草津帰国生支援ネットワークでは現在会員を募集中で、海外に滞在し帰国した人ならどなたでも入会できます。身近に該当する方があればぜひお声かけください。
Facebookでも「びわこ草津帰国生支援ネットワーク」のコミュニティを作っています。
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