12/7(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと三井麻莉子が担当しました。
毎月第1木曜10時台の「くさつ歴史こぼれ話」の時間には
草津宿街道交流館と草津宿本陣の八杉淳さんにお話をおうかがいしています。
今回は日本で初めて日刊の新聞が横浜で創刊されたのが明治3年12月8日(旧暦)ということから、草津出身の「新聞学」の研究者 小野英雄さんについてお話いただきました。
小野英雄さんは明治18年(1885)草津の立木神社の神官を務める家に生まれました。
しかし神官の職には就かず、東京大学を卒業後新聞記者として働きながら日本の新聞の起源や瓦版や新聞史の研究を始めました。
大正11年日本で最初の新聞発達史を出版し、戦後の昭和24年には東大の新聞研究所が発足して初代所長となります。
新聞社での記者経験や海外のジャーナリズム研究を生かして、新聞がどうあるべきかとか新聞の歴史、マスコミの倫理など「新聞学」の基礎を樹立しました。
生涯60年にわたって日本の新聞研究に携わり、昭和47年米寿の祝賀会ではアメリカ新聞学会元会長から「世界の新聞教育の発展に尽くした今世紀の三大指導者の一人」とたたえられたそうです。
立木神社の境内には業績を称えた石碑が建立され「日本新聞学研究の祖 小野英雄翁生誕の地」と刻まれています。
草津市出身の偉大な学者である小野英雄さんのことを広く市民の皆さんに知っていただければ…と思います。
「くさつ歴史こぼれ話」次回は来年1/4(木)10時台にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…