7/4(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと三井麻莉子が担当しました。
毎月第1木曜10時台の「くさつ歴史こぼれ話」の時間には草津市歴史文化活用調整員の八杉淳さんにお話をおうかがいしています。
今回は明治22年7月1日に東海道線が全線開通し草津駅が開業したことから、鉄道についてお話いただきました。
明治5年新橋ー横浜間に最初の鉄道が開通して以来だんだん全国的に普及していった鉄道ですが、関西は明治10年に神戸ー京都間が開通します。
しかし滋賀県は北は長浜まで南は膳所(当時は馬場)までで琵琶湖の東側には鉄道がなかなかつながりませんでした。
その理由は長浜と浜大津間は琵琶湖の連絡船でつなごうと考えられていたからです。
そこで近江商人たちが「鉄道がなければ町は発展しない」と運動したおかげで琵琶湖の東側にも鉄道が敷かれることになりました。
明治22年に鉄道が完成してようやく東海道線が東京から神戸まで全線開通しました。その時に草津駅も開業します。
翌年の時刻表が残っているのですが上りは1日4本下りは5本の列車が発着しました。
当時の線路は草津から京都までは逢坂峠を越えて大谷を通って山科から南へ回り込んで京都に入るという形で、現在よりもかなり遠回りだったため時間も1時間10分かかりました。
大正時代にトンネルが開通して今のルートになり38分で京都へ行けるようになります。
草津駅が開業した明治22年7月の5か月後には今の草津線にあたる関西(かんせい)鉄道も開通しました。
江戸時代に草津宿が東海道と中山道の分岐点だったように、草津駅も分岐点の役割を果たします。
また草津駅開業の3か月後には駅の構内営業が始まりお弁当や草津名物うばがもちを販売します。当時草津の有力者だった南新助が駅の発展に尽力しました。
江戸時代には江戸ー京都を歩いて10日から2週間ほどかかったのが、列車で1日で行けるようになり鉄道の開通は画期的なことでした。
明治22年草津駅の開業以降、鉄道の発達とともに草津の街は発展してきました。
「くさつ歴史こぼれ話」次回は8/1(木)10時台にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…
告知① 本陣楽座100回目を迎えて「落語会」特別版
草津宿本陣では本陣楽座100回目を迎えて「落語会」特別版を7月13日(土)アミカホールで開催します。
ぜひお越しください。問い合わせ申し込みは草津宿街道交流館まで TEL077-567-0030
告知② 夏休み自由研究お助けワークショップ
「摺鉦(すりがね)を鋳造で作ってみよう」と「屋根瓦のミニチュアを作ろう」が7/27(土)と8/5(月)草津市市役所で行われます。問い合わせ申し込みは草津市歴史文化財課まで TEL077-561-2429