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10/31(木)モニロケ「歴史のなぞ ご神体について」

10/31(木)モニロケ785は高橋さゆりと三井麻莉子がお送りしました。
第5木曜日10時台は「歴史のなぞ」
滋賀県神社庁草津栗東支部長の宇野日出生さんにお話をおうかがいしています。

今回は神社の本殿にまつられているご神体についてお話いただきました。
日本古来の信仰は山や川、大きな岩、滝などに神様が宿ると考えられていました。

6世紀中ごろ日本に仏教が伝来すると中国の仏像もたくさん入ってくるようになります。
その影響を受けて日本古来の神様も仏様のような形として作られるようになったのが神像(神像彫刻)です。

神社の本殿にご神体として神像が置かれるようになるのですが、仏像が安置されていることも多く、日本の神道と外来の仏教の信仰が融合し神仏習合の時代が長く続きました。
明治時代になって政府は神仏習合をやめて、神道と仏教の区別を明確にしようとする神仏分離の政策を打ち出します。

ところが神社の社殿にご神体としての神像があるとは限らないので、石などを神様がおられるもの(よりしろ)として安置して、それまでご神体であった仏像は美術工芸品と位置づけられます。

滋賀県の神社で調査を終えたご神体(神像)または旧のご神体(仏像)で興味深いものを3社ご紹介いただきました。
①竹田神社(東近江市)重要文化財に指定された2体の神像はわし鼻で彫が深い顔立ちであり、この地に住んで農業を広めた渡来人の神様
②生和神社(野洲市)旧ご神体は阿弥陀如来と地蔵菩薩の仏像2体
③大行社(愛荘町)明治初期に火災で焼失し近くの金剛輪寺内の神社を移築、旧ご神体は毘沙門天

ご神体はまだまだ未調査のものもたくさんあり、宇野先生が少しづつ調べていかれるとのことです。
「歴史のなぞ」次回は来年1月第5週の1/30(木)の10時台にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…

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