5/15(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと三井麻莉子でお送りしました。
「いきいき草津」前半は草津市コミュニティ事業団の藤田千奈津さんにお越しいただきました。

藤田さんは書と絵画や水墨画を融合させたアートをpen-de(ペンデ)という名前で創作されています。
pen-deとはペンで作品を仕上げることが多くわかりやすい響きがよかったのと、フランスにあこがれていてフランス語っぽいところから名付けました。

数年前に仕事が週5日から週4日に変わり空いた時間で何かしようかな?と考え、もともと書道と絵画が得意だったことから、市内の飲食店で食事をした時に料理の絵をその場で描いてお店に置いてくることから始めました。外食する時は紙とペンや絵の具を持ち歩き、食べたものを描いてお店に贈っていましたが、やがて徐々に藤田さんのことが広まってお店側から来てくださいと声がかかるようになります。
初めての仕事は大津京の居酒屋さんで、お店にある大きな黒板に描いてくださいと依頼され、メニューの写真を見ながらオイルパステルという粉の飛ばないチョークを使ってチョークアートを完成させました。ずっと上を見ながらの作業で首が痛かったのですが、出来上がった時は「やった!」という達成感でいっぱいになったそうです。
草津駅近くにある「赤だし屋」というお店では寸法に合わせてボードを作って、メニューの絵や文字を仕上げてからお店に設置するという形だったので、静かな部屋で音楽やラジオを聴きながら作品作りに取りかかれました。藤田さん制作のメニュー看板はお店一番の目立つところに備え付けられています。

そのほか大津のナマズをモチーフにした居酒屋さんではナマズを描いたのれんを作ったり、お店の名前を筆で仕上げたり…と創作活動の場はどんどん広がっています。
絵と手書きの文字で描かれたメニューは手作り感にあふれ、写真とはまた違った温かさがあります。自分の作品が飾られたお店で人とつながっていくのも楽しいそうです。
創作するにあたっては無から面白いものを作りたいので、頭をフラットにして下書きをせずに一気に仕上げます。
下書きをすると線が死んでしまうので一期一会の生きたものを作りたい…と制作者ならではの言葉も飛び出しました。


アートには正解はなく好きかどうかなので、見る人の心がほっと温かくなるような作品を今後も生み出したいし、皆さんも部屋に絵を飾って気軽にアートに触れてほしい…とのことです。
最後に「やりたいと思ったことは今やるべきだし、人との出会いを大切にしながら人生を謳歌してほしい」と経験に裏打ちされたメッセージもいただきました。
藤田さんの作品は藤田千奈津でインスタグラムを検索してご覧ください。