7/31(木)モニロケ785は高橋さゆりと三井麻莉子がお送りしました。
第5木曜日10時台は「歴史のなぞ」
滋賀県神社庁草津栗東支部長の宇野日出生さんにお話をおうかがいしています。

今回は江州音頭についてお話いただきました。
江州音頭は八日市(現 東近江市)が発祥の地ですが、テンポが良いことから盆踊りとして京都や大阪にも広がりました。
唄と唄とのつなぎに「デーンデレレンデレレンレン」というお囃子(はやし)が入ります。
この時にヤグラの上で音頭取りが先端に飾りのような輪がついた錫杖(しゃくじょう)という杖を振ってシャリンシャリンと音を出します。
また法螺貝(ほらがい)を吹いてブーと音を出すこともあります。
八日市にある「太郎坊さん」はかつては神仏習合の神社であり、巨大な岩がゴツゴツした神秘的な形は修験者(しゅげんしゃ)が修行する山として栄えました。
江州音頭のお囃子の中で登場する錫杖や法螺貝はこうした修験者が使う道具です。
「デーンデレレンデレレンレン」というお囃子は中世のデロレン祭文と呼ばれる祈りの言葉で、デレレンは法螺貝の音を擬音化したものです。
中世の典型的な修験の形が組み込まれて現代まできちんと残っている江州音頭は大変価値のあるものであり、東近江市の無形民俗文化財に指定されています。
「歴史のなぞ」次回は10月第5週の10/30(木)の10時台にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…