1/29(木)モニロケ785は高橋さゆりと三井麻莉子がお送りしました。
第5木曜日10時台は「歴史のなぞ」
滋賀県神社庁草津栗東支部長の宇野日出生さんにお話をおうかがいしています。

今回は大津市神領にある建部大社の謎についてお話いただきました。
建部大社は東海道の要である瀬田の唐橋東詰めに位置して、交通の要衝にある神社です。
近江の国庁(古代の役所)に隣接しており、国司が任命されると一番最初に参る近江国の一の宮として滋賀県の象徴的な神社です。
建部大社にまつられているのはヤマトタケル(日本武尊)のミコトです。
ヤマトタケルは全国を武力で統一したとされる神話上の存在で、勇猛果敢な荒々しい神様として信仰されています。
実際は大和朝廷が成立していく過程で、武力を使いながら国家を統一する軍事集団をヤマトタケルという名で伝承されたと考えられています。
後に建部公(たけべのきみ)一族が居住して、先祖をまつる中で出来上がったのが建部大社です。
注目されるのは昭和20年終戦直後にインフレ対策として発行された千円札にはヤマトタケルの肖像と建部大社が印刷されたことです。
戦後の不安な社会情勢に対処するため勇猛果敢なヤマトタケルがお札の図案に選ばれたと考えられます。
ただ千円札は当時極めて高額であり、わずか7か月だけしか流通しませんでした。
建部大社の近くにある瀬田の唐橋は戦から都を守るため何度も落とされ、周辺は戦場となり神社も何回も焼失したので古い資料はほとんど残っていません。
ただ平安時代の御神像が五体が伝わっています。このうち右袖で口元を隠すしぐさが女性らしさを表現した木造女神坐像は重要文化財となっています。
「歴史のなぞ」次回は4/30(木)の10時台にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…