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4月 草津レポートこちら

10/20 モニロケ 草津市の機能別消防団について

10/20(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと三井まりこでお送りしました。

「いきいき草津」前半は草津市機能別消防団マネージャーの中西まり子さん、消防団員のリナさん(フィリピン)とタオさん(ベトナム)にお越しいただきました。

草津市の「外国人だけの機能別消防団」

機能別消防団とは能力や事情に応じて特定の活動のみ参加する消防団員のことです。

草津市は日本初の外国人だけの機能別消防団を2015年に結成しました。団員は現在10名で立命館大学の留学生や社会人 主婦など20~50代の幅広いメンバーで活動しています。

草津市には立命館大学の留学生や企業の研修生、実習生とその家族など多くの外国人が住んでいます。

いざ災害が起こった時に日本語があまり話せない外国人を、母国語や英語、日本語が話せる外国人で支えようと機能別消防団が作られました。

海外出身の団員さんの活動について

リナさんはフィリピン出身ですが日本での生活が長くタガログ語、英語、日本語が話せます。災害が起こって避難する時に通訳者として外国人を案内する訓練を受けているほか、AEDなど防災や救助に必要な器具の使い方も学んでいます。また消防団員としてきびきび行動するため「回れ右」とか「敬礼」などの『礼式』という訓練もあって、これは国によってやり方が違うそうですが消防団の制服を着ている時はきちんとしなければいけないと思っています。

タオさんはベトナム語の通訳をしていますが、以前からずっと希望していた機能別防団員に最近入団しました。日本では小さい頃から毎年行われる緊急避難訓練ですが、ベトナムは地震や津波が全くないので避難訓練という意識がないとのことです。訓練を積み重ねて、ここで地震が来たらどうしたらいいか…自分や家族 ほかのベトナム人の力になれたらいいなと思っています。

お2人とも消防団員として学んでいく中でいろいろな人と新しいつながりができるのが嬉しいし、自分が身に着けたことを同じ国の人に伝えられる喜びを感じています。また「礼式」の訓練は簡単そうに見えてもなかなか難しいそうです。

防災活動と多文化共生への評価

外国人だけの草津市機能別消防団は昨年「防災まちづくり大賞 総務大臣賞」今年は「防災功労者 内閣総理大臣賞」を受賞しています。

今年9月に代表として官邸で岸田総理から賞状を受け取った中西さんは、外国人を支えられる側から支える側にシフトチェンジしたことや8年近く継続して団員を集め活動していること、少子高齢化の日本で若い外国人を活用したこと、防災活動だけではなく多文化共生も同時に追求してこれからの地域づくりの参考事例になることなどが評価されたと受賞を喜び、現在の消防団員だけでなく帰国のため卒業した元団員にも拍手を送りたいと語られました。

日本で草津市にしかない外国人による機能別消防団のことを皆さんに知ってほしいし、制服を着て消防署のイベントや訓練に参加しているのを見かけたらぜひ声をかけてくださいとリナさんとタオさんは口をそろえました。

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