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5月 声の広報こちら

6/15 モニロケ785 ゲスト NPO法人「青花製彩」峯松孝好さん 

6/15(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと三井麻莉子でお送りしました。
「いきいき草津」前半はNPO法人「青花製彩」の峯松孝好さんにお越しいただきました。

草津周辺だけで栽培されてきたあおばなは、昔から友禅染の下絵描き染料など着物作りの現場で使われてきました。
時代とともに需要がなくなりつつあったあおばなのきれいな青色を使って、着物だけではなく様々な物を彩り形づくりたいと去年設立されたのがNPO法人青花製彩です。

あおばなとの出逢い

峯松さんは草津の商店街で居酒屋をされてたのですが、アルバイトの湖南農業高校の生徒さんがあおばなについて卒業論文を書くと聞いた時からあおばなとの出会いが始まりました。
今から7年前のことですが、その時点であおばな農家は3軒しか残ってないという状況を知り、2週間後には種をもらってビルの屋上で育ててきれいな青い花を咲かせます。
その花びらを絞った汁はお店でレモン酎ハイに入れても青い色が変わることがなく、あおばなの魅力にひかれてもっと取り組みたいと行動を開始しました。

農業経験がないことから、まずあおばな農家の中村繁男さんに弟子入りします。
当時89歳で長年の功績から黄綬褒章を受章された中村さんを師匠と仰ぎ、毎日畑に通い花摘みから汁を絞って和紙に塗る青花紙作りまで作業をすべて手伝います。
暑い季節の早朝からの作業であり、それが終われば帰って居酒屋の仕事もする…という忙しい日々を続けているうちに徐々に師匠の峯松さんを見る目が変わってきたそうです。

2年間通って最終的に師匠から「あおばなを任せたぞ」という言葉をもらい嬉しかったと同時に責任も感じ、あおばなに生涯をかけて取り組む覚悟が決まりました。

あおばなを「天国の花」にしたい

まずあおばなをもっと広く知ってもらうために大きな畑を運営してたくさんの方に花を摘む機会を持ってもらいたい…そして摘んだ花の需要を掘り起こしたいと研究を進めています。
SNSなどであおばなの紹介をすると、この青い色を使いたいという人や企業も現れてご縁がつながっていきます。

今実際に作られている製品は青花紙を模したインクのほか、花びらを特殊な技術でドライフラワーにしてレジン(樹脂)に閉じ込めた「近江瑠璃細工」というアクセサリーもあります。
あおばなの青色は空気に触れなければ色あせることはなく、ツヤもあってまるで宝石のような商品が誕生しました。これは草津市のふるさと納税の返礼品にもなっています。
さらに湖南農業高校と連携して開発した「食品に添加できるあおばなの粉末」も販売のめどが立って「くさつブルー」という商標を取り、お土産品などいずれ大きな需要につながると考えています。

大きなあおばな畑を運営するには毎日朝早くからの花摘み作業が1人でできる量ではないので、それをどうするのか?という問題が出てきます。
そこで去年から「花摘み体験」を始めましたが、連日思った以上に多くの人が集まり、1日で最大70人ほどが来られてあおばな摘みを楽しまれリピーターも続出したそうです。

草津市の花と聞いていてもほとんどの人があおばなを見たことがない中で、実際に畑に入って花を摘む体験をするのは特別なことです。
その花びらの青い色を使った商品には思い入れも生まれ人に体験を話せるだろうし、こうして忘れられてしまった花だったあおばなの認知をだんだん広げていきたい。
地域にとって大事なものだと人々の意識が変わり、もっと可能性があって評価されてもいい花だからこそ自分はその底上げをしたい。
暑い盛りの作業の大変さから「地獄花」と呼ばれたあおばなを「天国の花」にしたい…と熱く語られました。

「あおばな摘み体験」は7月中旬から8月末まで午前7時~11時に毎日開催します。予約は不要です。
場所は青花製彩あおばな畑(草津市下笠町)メロン街道沿い、カントリーエレベータ近く、鉄塔のふもとです。
お問い合わせは NPO法人 青花製彩 TEL 090-6676-7262

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