5/29(木)モニロケ785は高橋さゆりと三井麻莉子がお送りしました。
第5木曜日10時台は「歴史のなぞ」
滋賀県神社庁草津栗東支部長の宇野日出生さんにお話をおうかがいしています。

今回は大津市堅田衣川にある鞍掛(くらかけ)神社についてお話いただきました。
大津京で亡くなった天智天皇の皇位継承をめぐって、息子である大友皇子と天皇の弟である大海人皇子が戦争になります(672年壬申の乱)
やがて戦いに敗れた大友皇子が馬の鞍を柳の木に掛けて自害します。
その後亡くなったといわれる場所で大友皇子の霊を祀る神社が創建されました。これが鞍掛神社です。
そして大友皇子の最期をみとった家来の中村一族がこの地に住み、現在までずっと1100年以上も神社をお守りしてきました。
今は7軒の中村家で祭礼を始め神社の掃除や建物の建て替えなど、代々ご先祖がやってこられたことを厳格に受け継いでいます。
鞍掛神社の境内には本殿と拝殿のほか中村一族の祖霊社も建っています。
大友皇子の命日である7月にはお祭りが行われ、近江神宮の宮司さんが祝詞(のりと)をあげに来られます。
この時は中村一族の当主全員が礼服で参列します。昔は裃(かみしも)を着たとのことです。
一族の方は「確固たる信念とあつい思いを持ってお宮をお守りしてきました。これこそが中村一族の使命です」と言われたそうです。
大きな歴史の流れの行事としてご先祖が守り伝えてきたこと、遠い昔からの人々の生きざまが今も形として残っています。
こうした神道文化、日本文化の流れを受け入れて理解することが大切ではないか…と語られました。
「歴史のなぞ」次回は7月第5週の7/31(木)にお送りする予定です。どうぞお楽しみに…