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4月 草津レポートこちら

4/20(木)モニロケ「常盤読書グループ松葉会」

4/20(木)モニロケ785木曜日は高橋さゆりと三井麻莉子でお送りしました。
「いきいき草津」前半は「常盤読書グループ松葉会」の馬場紀久子さんと園田和美さんにお越しいただきました。

「常盤読書グループ松葉会」発足 受け継がれる母の愛

「常盤読書グループ松葉会」は昭和53年に草津市常盤学区に発足したグループです。本を読んだ感想や学んだことをざっくばらんに話し合ったり印象に残った本を紹介したりして、グループのメンバーで読書のすばらしさ楽しさを味わっています。

その母体は昭和25年にできた「母親クラブ」です。戦後間もない頃これからは女性も本を読み教養を高めて社会に役立つ人にならなければ…そして子どもたちにも読書の楽しさを味わってもらいたいという思いから作られました。まだの本の少ない時代で大津の県立図書館で本を100冊借りてみんなで風呂敷に包んで船に乗って運んだ…と時代を感じさせるエピソードも残されています。

それ以降子どもたちに本を届けたい、自分たちも子どものお手本になりたい…というお母さんたちの読書に対する熱い思いが母親から娘さんお嫁さんへと世代を越えて受け継がれ、今日まで70年以上も活動が続いています。

紙芝居で伝え続ける常盤地域の民話

近くに図書館もでき本が身近に手に入るようになった今では活動の内容もだんだん変わってきました。メンバーの皆さんが住む常盤という地域は歴史が豊かでどの時代でもそれぞれ物語があります。地元のお年寄りの方にお話をうかがって昔から伝わる民話を掘り起こしていこう…と口伝えの民話を文字にして常盤の民話集「ふるさとのかおり」を出版し全戸に配布しました。

やがて子どもたちにもわかりやすいようにと「ふるさとのかおり」を題材にして紙芝居づくりにも活動を広げます。常盤14町すべての町1つずつの紙芝居を作成して、合わせて16作品が最近完成しました。

紙芝居に登場するのは狐や狸などの動物や聖徳太子や長束正家といった歴史的な人物、芦浦観音寺や穴村のもんやさんなどの名所旧跡、鮒ずし切り神事の伝統行事など歴史の豊かな常盤ならではの幅広い題材で、小学校やほのぼのサークル、こども園などで上演します。お話が昔のことだけではなく今にも引き継がれていることを子どもたちも身近に感じられるようです。この紙芝居は大勢の人に見ていただけるようにDVDにも収録されています。

紙芝居づくりで大変なところは歴史的な出来事に基づいた話なら正確さと事実の裏づけが求められるので、資料を集めたり現場に行ってお年寄りにお話を聞いたり…と気を使います。また子どもたちにわかりやすい文章にすることも大切です。絵を描くのは全員で分担するので苦労もありますが、お客さんに「良かった」と感想をいただくとみんなで仕上げた喜びになるとのことです。

スタジオで上寺町の民話「デンチコたぬき」の読み聞かせをしていただきましたが、映像が浮かんでくるようなとても優しい語りでした。

問い合わせ

「常盤読書グループ松葉会」は常盤まちづくりセンターで毎月第2木曜9:30~12:00まで活動しています。現在新しいメンバーを募集しています。読み聞かせや絵、歴史に興味のある方なら常盤学区外でもOKです。詳しくは常盤まちづくりセンター 077-568-1970 にお問い合わせください。

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